スマホを1人一台持つ時代に、
「なぜ本を読まないといけないの?」
「本という物質的なスペースも取るし邪魔!」
こんな風に思いませんか?
恐らく、あなたも少なくとも経験があるかと思います。
もちろん、印刷出版会社にいる私ですら感じたことがあります。
というのも、私自身WEB出身の人間であとから印刷出版について学びはじめました。
だからこそ言えますが、紙の本ならではのメリットがあり、デジタルでは損している部分も多くあるとホントに感じてます!
紙の本は読むべきと。
スマホを持つ多くの人々にとって、なぜわざわざ紙の本を読むべきなのか、
その魅力についてお話する時間を3分ほどいただけますと幸いです。
①読書体験による自己承認力のUP&視力低下問題
読書家である私が感じる最初の魅力は、読書体験そのものです。
私は、子供の頃、なんなら30歳まで本などまともに読んだことなく、マンガしか読めませんでした。
マンガすらちゃんと読めませんでした。
紙の本を読むことは、新しいことを知るだけでなく、自己啓発の一環とも言えます。
本を読んでいる自分を妄想すると、「なんかかっこいいなあ!」と思いませんか?
97%くらいの人が電車でスマホを見ている中、本を読んでいるのは、イケてる感じがしますよね!
仮にスマホで電子書籍を読んでいても、第三者から見たらスマホで何かをやってる人に見えるだけです。
私も最初はこんな感覚で本を読みはじめました。
全く本を読めない人間が、年間100冊以上読めるようになったので、自分でも驚きです。
また、紙の本の最大のメリットは、スマートフォンやタブレット端末がなくても読めることですよね。
充電の残量を気にする必要がなく、いつでもどこでも手軽に読み進められるのは魅力!
スマートフォンやタブレット端末の場合はバックライトが目にダメージを与えやすいですが、紙の本は目に優しく視力低下のリスクが低いです。
このあたりは、序章です。
次は、紙の本による効率アップについてお話させていただきます。
②集中力の継続
紙の本と電子書籍の違いを考えてみると、紙の本の方が集中力を養うのに適しています。
スマホやタブレットは誘惑が多いですよね?
通知やSNSのチェックに気が散ってしまうこともあります。
通知がきて、気づいたらSNSで他人の投稿を見たり、Chatを返したり、
動画を見てしまったりして、いつしか読もうとした電子書籍が記憶から消えて放置されてしまいます。
それに対して、紙の本はその通知やアプリの誘惑がなく、完全に本の世界に集中できます。
比較的集中しやすいのは音声コンテンツだと思っていますが、やはりスマホの画面を見るコンテンツは誘惑が多すぎて、あなたの可処分時間(食べる・寝る以外の使える時間)がどんどん奪われていきます。
ですから、紙の本は集中力を養うという観点でも、ある意味マインドフルネス(瞑想)のような効果もあるのではないかと感じています。
③達成感の獲得
紙の本は、読み終えたときに特有の達成感をもたらします。
それは、ランニングや山登りをして目的地に到着したときの感覚に似ているかもしれませんね。
物理的に存在する紙の本を読んだという実感が、電子書籍では得られない可能性があるのです。
私は、電子書籍も好きですし、音声コンテンツも好きですが、紙の本はより好きです。
手でページをめくってるからか、記憶にも残るんですよね!
例えばですが、YouTubeなどで山登りしている人の動画を見たときの山の記憶と、あなたが実際に山に登って体験したときの達成感はどちらがありますでしょうか?
また、どちらが記憶に残るでしょうか?
あなたにとって本を読むことは、恐らく本の内容を記憶に残し、その内容を実践で使えるようにするために読むはずです。
だとすると、物理的なもので記憶に残せたほうが効果的じゃないですか。
仮に電子書籍も紙の本も、読む時間が同じだとするなら。
まだ、半分くらいですがもう少しお話させていただきます。
次は情報の「質」ですね!
④整理された情報の獲得
ネットでは、何かをすぐに知りたいときに便利な情報を手に入れることができます。
ですが、本は時間をかけて読むことで、整理され、整った情報を得ることができます。
さらに、本は多くの人の目を通って出版されているため、情報の信頼性が高いと言えます。
査読(さどく)と言われるものです。
ですから、電子ニュースやブログ記事などに比べると、情報の鮮度は落ちるかもしれません。
だからこそ、信頼性については紙の本はかなり高いと考えて良いです。
ちなみに電子書籍は、個人でも出すことが可能です。私も、印刷・出版業界に来る前に、個人で電子書籍を出版していました。
意外と多くの方が購入していただき、○○ランキング1位などにも掲載いただくこともありました。
電子書籍やデジタルコンテンツは早いという最大のメリットがありますが、紙の書籍の情報の信頼性や著者・出版元の信頼性が高いというメリットがあります。
もちろん、信頼性の高い電子書籍もありますから、全ての電子書籍が信頼性が高くないというわけではありませんので。
個人で出してるものもあるよ!という私の実体験でございます。
⑤知識の蓄積
ネットサーフィンをしていると、情報がどんどん流れていってしまう感じがしませんか?
私もブログを書いてきた人間なので分かりますが、デジタルコンテンツのほとんどが流し読みになります。
デジタルマーケティングでもよく言う言葉ですが、読者は基本的に「読まない」・「信じない」・「行動しない」と言われます。
というより、実際にそうで、それを前提に販売ページや広告を作ります。
ブログやSNS投稿などのデジタルコンテンツも、例外ではありません。
ですが、本は自分の目で追いかけ、自分の手でページをめくるという、かなり能動的な精神状態と行動を通じて、情報を自分で手にするという体験を得られます。
ですから、知識が自分の中にどんどん積み重なっていくのを感じることができます。
⑥本屋や図書館で思わぬ運命の一冊に
本を手に入れる過程もまた大切な要素です。
インターネットで瞬時に本を購入することはできますが、
本屋や図書館に足を運ぶことを強くおすすめします。
そこには自分が求めていたもの以上の情報が溢れており、自分が興味を持っていたことや他人が関心を寄せていることを知る機会が広がっています。
インターネットは、さまざまな国や情報と繋がっているように見えて、あなたの脳内にある興味のあること以外はレコメンド(おすすめ)されないため、新しい知らない情報に出会いにくいというデメリットがあります。
ですから、本屋さんや図書館、学会、学校などの物理的なオフラインの情報がとても重要です。
生成AIが普及するであろう未来では、よりそのような体験に価値があり、「知の探求」には必要不可欠なると私は考えています。
⑦対面の情報共有&提供するなら紙がラク
営業される方や、クライアント様との打ち合わせをされる方なら経験されていると思いますが、タブレットで商品説明しても、結局前後でデータを送らないといけないですよね。
そもそも、予定が決まっていてお会いするならデータを先に送っておけば、あなたもクライアント様も双方情報を持っています。
ですが、急な打ち合わせではあなたのタブレットやノートPCの中にあるデータを、見せるだけで終わるので、打ち合わせ時にクライアント様は手元に情報がないわけです。
紙のチラシないし、パンフレットを常にカバンに持っていれば、その場で共有し、そのままお渡しできてしまいます。
その後、メールでPDFまで送ることで、あなたのクライアント様も2回はその情報に触れるので、情報浸透度が増します。
デスクにパンフレットを置いてもらっていれば、目につく回数も増えます。
という点からも、私はデジタルだけでなく紙も必要というよりは、紙が便利で有効的な場合も多数あるので紙を魅力に感じています。
最後は本というより、紙の魅力でしたね笑
まとめ
紙の本は、誘惑から開放された読書体験、読書の達成感、整理された情報の獲得、知識の蓄積、そして本屋や図書館で思わぬ運命の一冊に!といった、さまざまな魅力を持っています。
これらは、スマホやタブレットを用いた電子書籍では得られない、独特の体験です。
だからこそ、私は紙の本を読み続けるべきです。
7.でお話したように、本だけでなく、マーケティングや営業ツールとしての「紙」というのは今後デジタルが普及すればするほど、インパクトがあります。
今でも、ダイレクトメールが有効なようにです。
今日のデジタル時代でも、紙の本はその価値を失っていません。
強いて言うなら、価値が上がる「紙」の方が増えると思っています。
私たちが新たな情報を追求し、知識を深めて、自己成長を遂げる上で、紙の本は欠かせない存在です。
次に本屋や図書館、講演会など訪れるときは、紙の本の魅力を思い出していただくことで、あなたの何かお力になれたら幸いです。
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