当ページをご覧のあなたはご理解いただいているかと思いますが、近年のAIの進化は目覚ましく、その中でも特に注目を集めているのが、OpenAIによって開発された「ChatGPT」です。
ChatGPTは、会話形式での情報提供や問題解決を可能にする強力なツールとして、多くの方が利用しつつあります。その中でもさらに高度な機能を求めるユーザー向けに、OpenAIは有料版の「ChatGPT Plus」を提供しています。
この記事では、ChatGPT Plusの概要から提供される機能、登録方法、おすすめするユーザーまでを詳しく解説します。
ChatGPTなんて無料版でも十分でしょと思っている方は、当記事を通して魅力を少しでも感じていただきぜひ登録してみてください。
ちなみに当記事を作成している私は有料版を1年使い続けています。それくらい慣れると便利なサービスです。
ChatGPT Plus(有料版)とは
ChatGPT Plusは、OpenAIによって提供されるChatGPTの有料版サービスで、利用には月額20ドル(約3,000円)が必要です。
いくつかメリットはありますが、一番は最新のGPTモデルである「GPT-4o」の利用回数が増えることにあります。
また、他のメリットとしては以下があります。
- カスタマイズと拡張性
- 最新機能へのアクセス
このサービスは、無料版のChatGPTと比較して、より高度な機能や利便性を提供することを目的としています。
総じて、ChatGPT Plusは、AIを活用したコミュニケーションや情報収集、問題解決をさらに効率的に行いたいと考える個人や企業が活用できるサービスです。
最新技術へのアクセス、カスタマイズの自由度、優れたAIモデルは、ChatGPT Plusを利用する最大のメリットとなります。
高性能なAIモデル
2024年5月のアップデートによりGPT-4oが有料ユーザーだけでなく無料ユーザーでも利用できるようになりました。
そのため、これまでChatGPT Plusは、最新のモデルを含む高度なAIモデルを使えるというメリットを持っていたのですが、それは薄くなってきています。
ただ、現在においても規定時間内に質問できる回数が無料ユーザーはかなり限られているなど制限があるため、安定して利用するためにPlusになることはまだまだメリットがある状況です。
優先アクセス権
ChatGPT Plusの大きな特徴の一つは、サーバーが高負荷状態にある時でも、優先的にアクセスできる権利が与えられることです。
これは、特に新しいモデルがリリースされた際や、特定のイベントが原因でアクセスが集中している時に有効で、有料ユーザーは待ち時間を大幅に短縮できます。
無料版ユーザーが利用できないタイミングで、Plus登録ユーザーだけが利用できるというケースも過去にありましたので、今後も同様の事象が発生する可能性は十分考えられるでしょう。
カスタマイズと拡張性
ChatGPT Plusでは、ChatGPTの応答をカスタマイズし、拡張するための追加機能(GPTs作成など)を利用できます。プラグイン等を通じて特定のAPIへのアクセスや、外部データの統合が可能です。
ユーザーはこれらの機能を利用して、ChatGPTの応答を自分のニーズに合わせてカスタマイズし、より効果的に利用することができるようになります。
最新機能へのアクセス
OpenAIは定期的にChatGPTをアップデートし、新機能を追加しています。
直近だとGPTsなどがあり、こちらは2024年2月時点ではPlusユーザーしか利用できませんでしたが、5月にGPT-4oがリリースされたことに合わせて近くのタイミングで無料ユーザーでもGPTsを利用することは可能になりました。
しかし、GPTsの作成はPlusユーザーしか利用できないため、このように最新の機能についてはまだまだ有料ユーザーでしか利用できないケースがあります。
また、ChatGPT Plusのユーザーは、これらの新機能に優先的にアクセスできる特権や先に利用するためのホワイトリストに登録する権利が与えられることがあります。これにより、AI技術の最先端を体験し、その可能性を最大限に活用することができます。
ChatGPT Plus(有料版)で提供される機能
ChatGPT Plus(有料版)は、ユーザーに対して多岐にわたる高度な機能を提供しています。
以下に具体的な機能を紹介いたします。
- 最新GPTの利用回数増加
- 出力量が増加
- GPTsで様々な機能が利用できるGPTを作成できる
これらの機能は、AIを活用したさまざまなシナリオでの生産性とクリエイティビティの向上に貢献します。
また、以下の2点については過去のPlusの機能となります。
- ブラウジング機能で最新の情報を取得可能
- マルチモーダルによる画像・音声等の入力が可能
最新GPTの利用回数増加
ChatGPT Plusは、OpenAIの最新かつ最も高度な言語モデルであるGPT-4oを使用しています。
無料版でもGPT-4oを使用することはできますが、10回程度と制限がある状態です。
GPT-4oは、前世代のモデルと比較して理解力と応答の質が大幅に向上しており、複雑な質問や特定の知識を要求する問いかけに対しても、より正確で詳細な回答を提供します。
この技術は、文学的な創作から専門的なテクニカルライティングまで、幅広いテキスト生成に応用可能です。
返答に関しても自然な返答だけでなく、情報量が多いことを感じられるかと思います。ただし、有料ユーザーでも利用は50メッセージ/3時間程度のため注意が必要です。
出力量が増加
ChatGPT Plusユーザーは、無料版に比べて出力文字数が増加しています。
出力が多くなることで、詳細な情報が提供されるようになり、より深い洞察を得られるようになります。
ただし、一度で全ての出力はChatGPT上では行われず一定のラインで「出力を続ける」ボタンを押すことが必要となる点は注意しましょう。
ブラウジング機能で最新の情報を取得可能(現在は無料版でも可能)
以前のChatGPT PlusのGPT-4ではウェブブラウジング機能が組み込まれており、インターネット上の最新情報をリアルタイムで取得することができました。
この機能により、最新のニュース、研究論文、市場データなど、最新の情報に基づいた回答が可能になります。
特に、変化が激しい分野において最新の情報を元にした意思決定を行いたい場合に非常に役立ちます。
現在も同様に利用できますが、無料ユーザーにも開放されました。
マルチモーダルによる画像・音声等の入力が可能(現在は無料版でも可能)
ChatGPT PlusのGPT-4では、テキストだけでなく、画像や音声といったマルチモーダルな入力にも対応しています。
ただ、こちらも無料ユーザーでも利用できるようになりました。
ユーザーは画像をアップロードしてその内容について質問することができたり、音声入力を通じて自然な会話を行うことが可能です。この機能は、コンテンツの解析や、アクセシビリティの向上に貢献します。
現時点では完璧な精度を求めることは難しいですが、取り急ぎ確認してもらいたい事項を画像としてChatGPTに連携して様子を見るということはできます。画像等を連携する際は機密情報を連携しないように注意しましょう。
GPTsで様々な機能が利用できるGPTを作成できる
ChatGPT Plusでは、ChatGPTをカスタマイズして目的の動作をさせることのできるGPTsを作成することができます。作成したいGPTs(機能)の名称を決めて、どのような役割を持たせるのか、返答のトーンを定めることで完成します。
GPTsの利用は以前はPlusユーザーだけの機能でしたが、現在は4oが開放されたことでGPTsも無料で利用可能になりました。
GPTsは外部のAPIと連携させることも可能なため、GPTが持たない情報を連携させて回答させるという使い方も可能です。ただしこの場合はAPIの仕様や設定が必要となるため、少々難易度は上昇します。
作成したGPTsは「自分だけが使用する」「一般公開する」など選択でき、一般公開することで他ユーザーにも作成したGPTsを使用してもらうことができます。
GPTsを使用してもらうことで報酬を得られる仕組みも検討されており、GPTsを作成することが収益、副業等につながる可能性も秘めています。
ChatGPT Pluginで出力を拡張できる(2024年4月に廃止)
ChatGPT Plusでは、外部サービスと連携するプラグインを利用して、応答を拡張することができます。
これにより、外部のAPIから情報を取得したり、特定のタスクを自動化することが可能になります。例えば、天気予報を取得したり、オンラインのデータベースから情報を引き出すことができます。
ただ、こちらはGPTsがリリースされたことにより廃止予定の機能となります。GPTsによって更に利便性が高まっているため、現状においては役割を果たしたということになりますね。
当初はWebブラウジング機能もデフォルトでは搭載されていなかったため、ブラウジングを行うプラグインなどよく利用していました。
こちらはGPT-4oのリリース付近で廃止されました。今後はGPTsに集約されていくことでしょう。
ChatGPT Plus(有料版)の登録方法
ChatGPT Plusに登録する前に、OpenAIアカウントの作成が必要です。また、登録にはメールアドレスやクレジットカード情報などが必要になります。
トップページへアクセス
OpenAIの公式ウェブサイトにアクセスし、赤枠の「プランをアップグレード」を押します。
支払い方法とプランの選択
ChatGPT Plusとして、アップグレードプランが用意されているため「プラスプランにアップグレード」を押します。
ちなみに「チーム」は複数人(組織など)でChatGPTを利用するのに適しているプランで2名以上の登録が必要なため、個人利用の場合はChatGPT Plusで問題ございません。
月額料金等を確認し、必要な情報(クレジットカードや住所等)を入力して、下部にあるチェックボックスをオンにして決済を押すことで支払いが行われ、登録完了のメールが届きます。これでChatGPT Plusが利用できるようになります。
登録できていると、トップ画面の左上でChatGPT4が利用できるようになっているかと思います。
もしGPT3.5となっていたら、一度押していただくことで変更できます。
ChatGPT Plus(有料版)の解約方法
ChatGPT Plusはいつでも解約が可能です。解約は、OpenAIのアカウント設定ページから簡単に行うことができます。解約後も解約月の終わりまではサービスを利用することができます。
トップページからプロフィールを押し、マイプランを選択してください。
「私のサブスクリプションを管理する」を押してください。
「プランをキャンセル」を押すことでキャンセルの手続きを進めることができます。
どのような人におすすめ?
ここまで機能等を紹介させていただきましたが「結局登録したほうがいいの?」と疑問をお持ちかもしれません。
正直、使える機能を考えると全員登録して良いものと思ってはいますが、月額20ドルは決して安くはないサブスクなため、ChatGPT Plus(有料版)を特に活用できそうな方を以下に紹介いたします。
生成AIの活用を探りたい人
技術の最前線にいることに興味がある人、特にAIとその応用可能性を調査したい人には、ChatGPT Plusは理想的な選択です。
GPT-4oのような最新モデルをたくさん使用して、より複雑な質問に対する答えを求めたり、新しいアイデアやコンテンツを生成したりすることができます。
研究者、開発者、コンテンツクリエーター、学生、マーケターなど、新しい知識を追求し、AIを活用して学習や作業の効率を高めたい人にとって、ChatGPT Plusはおすすめです。
また、昨今の生成AIブームの火付け役ということもあり、多くのユーザーを抱えており様々な新機能が発表されることが多い状態であることもポイントが高く、常に最新情報を追い続けることができるでしょう。
無料版でも満足できている人
既にChatGPTの無料版を使用していて、その機能や可能性に満足している人にもおすすめです。
「満足できているなら不要じゃないの?」と思われるかもしれませんが、それほどに活用できているあなただからこそさらに多くのプロンプトを活用して、新しい使い方を発見することができるでしょう。
新機能の優先アクセス権、高度なカスタマイズオプションなど、有料版独自の機能を通じて、自分のプロジェクトや趣味を加速させていきたいと考えていましたら、ChatGPT Plusに登録することで新しい活用方法を見出すことができるかと思います。
どの生成AIを利用したらいいか迷っている人
多くのAIサービスが提供されている中で、どれを選択すべきか迷っている人にとって、ChatGPT Plusはかなりおすすめの選択肢です。
OpenAIの技術はトレンドを作り出したこともあり、業界をリードしており、様々なモデルを通じて幅広いニーズに対応しようとしています。そのため、汎用的な生成AIサービスとなっており、どのような用途でもそれなりにしっかりと活用することができます。
自分がどのように使ったらいいか見えていない人は、文章、画像など総合的に安定して作成できるChatGPT Plusはおすすめの選択肢です。
通常のChatGPTで満足できず、カスタマイズ性を求める人
GPTsを用いたカスタムAIモデルの開発や、特定の業務プロセスにAIを組み込みたい企業やプロフェッショナルにとって、ChatGPT Plusは唯一の選択肢となり得ます。
外部APIの統合や、特定のビジネスニーズに合わせた応答のカスタマイズなど、ChatGPT Plusの高度な機能を活用することで、ビジネスの効率化やサービスの質の向上を図ることができます。
また、GPTsを用いて将来的に収益化も見込めるため、ビジネスとしての活用としては大変有力な選択です。
おわりに
ChatGPT Plus(有料版)は、AI技術の最前線を体験したいと考えるユーザーにとって、非常に魅力的な有料オプションです。
月額3,000円程度は決して安くはありませんが、高くない買い物だと思っています。調べ物の時間短縮やビジネスでの活用を検討することでお釣りが発生するかもしれませんね。
高品質な回答、豊富な機能、そして柔軟な利用条件は、今どのように利用していいかわからない方にとっても応えることができるできるかと思います。無料版で少し良いなと思った方はぜひ1ヶ月だけでも有料登録してみてください。
その上で使い倒して新しい活用方法をどんどん導き出していきましょう!
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