- Zoomウェビナーって何?普通のZoomと違うの?
- Zoomウェビナーを使ってみたいけど料金は?
- 100名以上が来場するオンラインセミナーを開催したいけど、何を使えばいいの?
この記事ではこのような疑問を解決いたします!
Zoomウェビナー(Zoom Webinars)とは、オンラインでセミナーやプレゼンテーションを行うためのプラットフォームサービスです。
通常利用されるZoomミーティングは小規模な会議を目的としていますが、Zoomウェビナーは大規模な視聴者を対象とし、プロフェッショナルな設定・機能が提供されています。
Zoomウェビナーを検討し始めるにあたって、「Zoomウェビナーって具体的には何?」「Zoomミーティングとどう違うの?」「料金はどれくらい?」「どのように利用すればいいの?」といった疑問が生じるかと思います。
この記事では、Zoomウェビナーの基本的な特徴や料金についての情報、そして企業がZoomウェビナーを利用する際のメリットについてわかりやすく解説します。
Zoomウェビナーを利用することで、企業だけでなく教育機関などにおいても自分たちのことを広くアピールする機会を提供できるようになります。
この記事を通じて、Zoomウェビナーの基本的な利用方法や料金についての知識を得て、あなたにとってのZoomウェビナーの可能性を理解していきましょう。
1. Zoomウェビナーとは?
Zoomウェビナー(Zoom Webunars)はZoom Video Communicationsが提供するオンラインセミナープラットフォームです。
皆さんが使い慣れている通常のZoomとは異なるサービスとなり、最大で10,000人の視聴者に向けて一方向の情報提供やプレゼンテーションを行うことが可能です。
もちろん、画面共有、ビデオ、音声配信機能も提供されており、ウェビナー内容の録画や後で視聴(オンデマンド配信)も可能です。
使い慣れたZoomに近い、シンプルなインターフェースと高いセキュリティ・信頼性を持ち、追加機能のウェビナーチャットやQ&Aパネルなどにより、視聴者とのコミュニケーションを図ることができます。
また、ブランディング機能を利用して企業のブランドを強化することも可能です。
Zoomウェビナーの主な利用シーンはさまざまです。
- 商品説明会: 新製品の紹介やデモンストレーションを行います
- 教育とトレーニング: 社内研修や外部の教育プログラムを提供します
- 業界セミナー: 専門家が最新のトレンドや研究結果を共有します
これらの特長と利用シーンにより、Zoomウェビナーは多くの企業や組織に利用されています。
2. Zoomウェビナーの特徴
Zoomウェビナーは、ビジネスや教育分野での大人数コミュニケーションをサポートするため、さまざまな特徴を提供しています。以下でその主な特徴を解説します。
- 限定された視聴者への配信:参加者が視聴のみに限定可能
- 最大参加人数の拡張:最大10,000名以上の視聴者をサポート
- 質疑応答(Q&A)機能:視聴者から質問投稿および回答専用の機能
- ブランディング機能:壁紙、ロゴなどを設定可能
- レポート機能:登録レポート、出席者レポートなどの提供
限定された視聴者への配信
Zoomウェビナーでは、視聴者が視聴のみに限定することが可能です。これにより、ホストやパネリストが情報を効果的に伝えることができます。
視聴者の参加を制限することにより、ウェビナーの流れをスムーズに保てるようになります。
具体的には視聴者には視聴の権限しか持たせず、カメラやマイク利用が不可であったり、匿名での参加も可能とすることができます。
この機能は特に大規模なウェビナーやプレゼンテーションで特に役立ちます。
ホストが中心的なコントロールを保ちながら、視聴者が必要な情報を得ることができ、円滑に進めることができます。
視聴者の顔や声はホスト・パネリストに配信されないため、参加者についても安心して聴講することができます。
また、質問やフィードバックは後述するQ&A機能やチャット機能を通じて収集することができ、必要に応じて後で対応することも可能です。
最大参加人数の拡張
Zoomウェビナーは、大規模なオンラインイベントやセミナーを実施する際に非常に有用です。
視聴者は最大10,000名以上をサポートしており、大規模な視聴者にリーチすることが可能になります。
質疑応答(Q&A)機能
ZoomウェビナーにはQ&A機能があり、視聴者からの質問を効率的に収集して管理するための専用の機能を提供しています。
通常のコメントとは異なり、匿名質問とする設定やホストやパネリストが回答後に質問を表示させる機能などが提供されており、ウェビナーを円滑に実施することができるようになります。
ブランディング機能
ブランディング機能は、ウェビナーの公式的な外観を作成するために提供されています。
ホストは壁紙、ロゴ、カラースキームなどをカスタマイズすることができ、企業のブランドイメージを強調することが可能です。
レポート機能
Zoomウェビナーのレポート機能は、ウェビナーの効果を評価するためのツールを提供しています。
登録レポートや出席者レポートを利用して、参加者のエンゲージメントとウェビナーのパフォーマンスを分析することができます。
ZoomウェビナーとZoomミーティングの違い
Zoomウェビナーと普段利用されるZoomミーティングは、いくつかの異なる機能と利点を提供します。
以下の表は、主な機能について比較しています。
機能 | Zoomウェビナー | Zoomミーティング |
---|---|---|
視聴の制限 | ◯ | ×(全員参加) |
マイクやカメラの操作 | ホスト・パネリストのみ | 全員 |
利用人数の上限 | 10,000名以上(有料) | 100名(Pro) |
質疑応答(Q&A)機能 | ◯ | × |
ブランディング機能 | ◯ | × |
レポート機能 | ◯ | 一部のみ(登録・投票) |
ブレークアウトルーム | × | ◯ |
最初にお伝えしました、Zoomウェビナーの特徴で挙げた点は基本的にZoomミーティングでは搭載されていない独自機能になります。
Zoomミーティングと比較してZoomウェビナーの注意点・ポイントは主に3点です。
- 視聴者はマイクとカメラを利用できない
- 視聴人数を多く設定できる(ただし人数が増えると金額が上がる)
- ブレークアウトルームが使用できない
特にブレークアウトルームが利用できない点はご注意ください。
ブレークアウトルームは参加しているメンバーを少人数のグループに分ける機能です。
大人数が会議をする際に、事前に一部メンバーで自己紹介するなどして円滑にコミュニケーションを取るために使用されます。
利用目的の違い
ZoomウェビナーとZoomミーティングは、それぞれ異なる目的で利用されます。
Zoomミーティングは、小規模から中規模の集まりやビデオ会議に適しています。
Zoomウェビナーは、大規模な視聴者に向けたプレゼンテーションやセミナー、講演などに最適です。
Zoomミーティングは、すべての参加者がアクティブに参加し、ビデオや音声を共有することを前提としています。
これに対して、Zoomウェビナーは、ホストや指定されたパネリストが主に話す設定で、視聴者は通常、視聴と質問投稿に限定されます。つまりは一方向の発信となります。
さらに、Zoomウェビナーは、ブランディングオプションや分析ツールを提供しているため、公式的かつ効果的なプレゼンテーションを作成するのに適しています。
Zoomミーティングは、より気軽なコミュニケーションを重視しており、速やかに会議をスケジュールし、実施することができるといった違いがあることに注意しましょう。
Zoomウェビナーの料金
zoomウェビナーの料金設定は以下の通りです。(23年10月末時点)
人数 | 年間請求(月額換算) | 月額請求 |
---|---|---|
500名まで | 92,800円(約7,700円) | 10,700円 |
1,000名まで | 457,000円(約38,000円) | 45,700円 |
3,000名まで | 1,330,600円(約111,000円) | 133,100円 |
5,000名まで | お問い合わせ | 334,700円 |
10,000名まで | お問い合わせ | 872,300円 |
10,000名以上 | お問い合わせ | お問い合わせ |
スポットでの利用の際は月額請求を視野に入れつつ、継続的に利用する際は約20%ほどディスカウントされる年間請求がおすすめです。
ただし、上記を確認いただいてわかるように利用人数が増えるにつれて急激に金額が増加します。500名までは比較的利用しやすい金額となっていますので、まずは月額請求で使用感を理解するのも良いかと思います。
ただし、上記に加えてZoomウェビナーの利用には「Zoom One Pro(Zoomの有料会員)」の登録が必須となるため、別途年間20,100円が必要となりますのでご注意ください。
詳しくは下記の公式ページをご確認ください。
▶︎ Zoom Webinarsのプランと料金
Zoomウェビナーの登録
登録までの手順は以下の通りです。(2023年10月末時点)
- Zoomにサインインします
- 左側のメニュー内で「ウェビナー」タブをクリックします
- 「今すぐアップグレード」を押します
- 支払い情報が出てくるため、登録したい内容を選択して「Continue」を押します
具体的な画面イメージは以下の通りです。参考としてご確認ください。
Zoomウェビナーを利用する理由
当ページに辿り着かれた多くの方はウェビナーの開催を検討しているかと思います。
特に大規模(100名以上)の参加を検討されていることが多いでしょう。
Zoomウェビナーを利用する最大の理由はZoomという安定したブランドでありつつ、大規模のウェビナーを開催できることです。
特に企業主催のウェビナーでは、不慮の事故(視聴者のマイクオンなど)によるリスクが大きいため、通常のZoomミーティングでのウェビナーは難しいかと思います。
Zoomウェビナーを利用することで、運営主体のウェビナーを開催することができ、運営側と視聴者を明確に切り分けることができます。
それは結果的に視聴者にスムーズな運営を提供することができ、満足度向上につながるでしょう。
また、Zoomウェビナーには質疑応答機能やスタンプなどのインタラクティブな機能も多く、気楽に登壇者やパネリストとコミュニケーションを取ることもできます。
匿名質問を可能にすることで、どのような質問でも受けることができ、また運営側で選別してパネリストに提供することができるので効果的なウェビナー開催ができるでしょう。
まとめ
Zoomウェビナーは、ビジネスや教育機関、非営利団体など、多くの組織にとって有用なツールであり、多くの利点があります。
その利用は、コミュニケーションとエンゲージメントの増強、アクセス可能性の拡大、およびコスト効率向上が見込めます。
特に現在のようにデジタルコミュニケーションが重要となる時代において、Zoomウェビナーは大規模ウェビナーにおける効果的なコミュニケーションと情報共有のプラットフォームとして、価値のあるツールです。
また、ブランディングや分析機能も含め、多くのカスタマイズオプションが提供されているため、組織のニーズに応じてウェビナーを最適化し、効果的に活用することが可能です。
利用は通常より利用料が必要となるため、企業内で受け持てるリスクやメリットのバランスを考慮して検討くださいませ。
ただ、ウェビナー開催は配信ソフトの検討以外にもオペレーションの設定や機材の準備が必要となります。
日本印刷出版は学会・大学サポートに特化した企業として約90年の歴史があります。
定期刊行物をはじめ、学会・学術のDX化にも力を入れており、学術大会のハイブリッド動画配信・E-ラーニングシステム構築運用やアンケートのデータベース化、大会用HP制作や電子書籍制作など幅広く承っております。
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